Category: 京都古代文字案内 (page 3 of 4)

京都図書館

府立図書館1

三条通りから神宮道を上がり平安神宮の大鳥居をくぐると、左手に西洋風の重厚な建物が見えてくる。京都府立図書館である。明治42年に完成というからすでに百年を越える建物である。しかし、図書館本体は、1995年に京阪神を襲った阪神大震災の際に受けた被害のために、2001年に建て替えられた新しい建物でもある。 続きを読む

六角通富小路角・画材屋「金翠堂」

金翠堂4

六角通(ろっかくどおり)富小路(とみのこうじ)(かど)にこの店はあった。通りに面して軒下と玄関上に二つの扁額(へんがく)が掲げられている。玄関の上に掲げられている額は大きなものではないが、きれいな古代文字(篆書(てんしょ)体)で「金翠堂(きんすいどう)」と書かれていた。 続きを読む

太秦広隆寺「大乗日本」の絵馬

広隆寺絵馬
京都の西、太秦(うずまさ)の地にある広隆寺の上宮王院太子殿(本堂)の軒下に掲げられている絵馬である。「大乗日本」の力強い文字が古代文字ではないので、一見、見落としてしまいそうになるが、その字の左横に添えられている小さい字が古代文字( 篆文(てんぶん)体)である。 続きを読む

祇園祭・芦刈山の荷茶屋

芦刈山の荷茶屋
「芦刈山」は四条通を一筋下がった綾小路通西洞院西入芦刈山町にある。山鉾の中心部から南西に位置する。その芦刈山の「飾り家」で古い文字が書かれた立派な二つの箱に出合った。

箱の古さからいってもかなり年季の入ったものである。上側の穴に天秤棒を通して「担ぐ」箱である。中には風炉釜、水差しなどお茶道具一式が入っている。 続きを読む

祇園祭・菊水鉾

菊水鉾

四条室町を北に入ったビルの谷間に「菊水鉾」は立っている。祇園祭に登場する多くの鉾の中で、長い真木に鉾の名前を飾っているのは菊水鉾だけである。両側に榊を広げ、その真ん中に龍の飾りに縁どられた篆書(てんしょ)体「菊水」の文字が鮮やかに浮かんでいる。 続きを読む

大船鉾の吹き流し

大船鉾

幕末の蛤御門の変(1864年)で焼失した「大船鉾(おおふねほこ)」が、百五十年ぶりに祇園祭の後祭に登場した。鉾町の人びとの(かみしも)も引手の法被(はっぴ)もすべてが真新しい。

白木の屋根も絢爛さが目立つ鉾の中で木肌の素朴さを見せて、逆に眩しい。 続きを読む

錫製品「清課堂」

清課堂外観

六月。激しいにわか雨が降った午後。まだかすかに雨が残る寺町通りを南に自転車を走らせると、この勢いのある篆書(てんしょ)体の看板に出合った。寺町二条の錫製品の制作・販売の「清課堂」である。 続きを読む

「ねじりまんぽ」の扁額

ねじりまんぽ扁額_雄観奇想

地下鉄東西線蹴上(けあげ)駅(出口②)から地上に出ると南禅寺へ向かうレンガ造りの小さなトンネルに出合う。そのトンネルの入り口に書かれている篆書(てんしょ)体の字が「雄観奇想」である。 続きを読む

大覚寺 「勅封 心経殿」扁額

大覚寺心経殿・外観

門前の桜が盛りを過ぎた四月半ばに大覚寺を訪ねた。二十数年ぶりに表玄関から本殿の建物の中へと歩みを進める。御影堂の裏側につながる廊下を曲がると「心経殿」があった。「旧嵯峨御所」と呼ばれる離宮風の古い木造建築の中にあって、なんとも異質な鉄筋コンクリート製の八角形の御堂である。 続きを読む

伏見 御香宮神社の石碑

御香宮神社

近鉄「桃山御陵前」で下車して大手筋商店街に通ずる道に出る。坂道になったその道を商店街とは反対側に三分ほど登っていくと、歩道をふさぐように大きな灯篭があり、直ぐ脇に豊臣秀吉が築いた桃山城の大手門を移築したとされる立派な御香宮ごこうのみや神社の表門がある。

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