Month: 4月 2015

「ねじりまんぽ」の扁額

ねじりまんぽ扁額_雄観奇想

地下鉄東西線蹴上(けあげ)駅(出口②)から地上に出ると南禅寺へ向かうレンガ造りの小さなトンネルに出合う。そのトンネルの入り口に書かれている篆書(てんしょ)体の字が「雄観奇想」である。 続きを読む

ラジオ第23回「足あとを頭に乗せる人」

先・甲骨
この古代文字はいったいなんという字かわかりますか。

上側にある足あとは「足あと」を表します。横から見た人の立ち姿の頭のところに 足あと(足あと)が乗っています。足あとを頭の代わりに乗せている人なのです。 続きを読む

大覚寺 「勅封 心経殿」扁額

大覚寺心経殿・外観

門前の桜が盛りを過ぎた四月半ばに大覚寺を訪ねた。二十数年ぶりに表玄関から本殿の建物の中へと歩みを進める。御影堂の裏側につながる廊下を曲がると「心経殿」があった。「旧嵯峨御所」と呼ばれる離宮風の古い木造建築の中にあって、なんとも異質な鉄筋コンクリート製の八角形の御堂である。 続きを読む

ラジオ第22回「弓矢の話(2)」

至・甲骨

古代中国では矢を放って邪悪なものを追いはらう清めの儀式が行われていました。たとえば、祖先の霊を(まつ)る大切な建物を建てるようなとき、どこに建てるのがふさわしいか、矢を放って場所を選ぶ儀式が行われたのです。 続きを読む