Month: 7月 2016

ラジオ第52回「鼻」の話

鼻・甲骨

この間身体のパーツからできた漢字「手」や「目」を取り上げてきました。今回は「」を取り上げます。顔の真ん中にある「鼻」が漢字の成り立ちにかかわらないはずはありません。どのような漢字の中に「鼻」は入っているのか、探ってみようと思います。 続きを読む

祇園祭の提灯 2

姥柳1

山鉾町を巡りながらひときわ目立つ提灯を見つけた。同じ提灯が町内の至る所にあった。しかも皆同じように古びている。この界隈がいかに由緒ある町かということをこの提灯たちは物語っている。そのぐらい存在感がある。それにしてもこの味のある提灯になんと書かれてあるのかすぐにわかる人は少ないかもしれない。だが、実際に町を歩いていると推測できる。提灯には町の名が書かれているからだ。 続きを読む

祇園祭の提灯 1

天神山祭提灯

七月に入り、京都は今年も祇園祭の季節を迎えた。祇園祭の楽しみはいろいろとあるが、その一つは山鉾町内に建つ「山」や「(ほこ)」を巡り歩くことである。「山」や「鉾」の町会所で「前懸(まえかけ)胴懸(どうかけ)」や「見送(みおくり)」等の貴重な工芸品を観賞したり、お目当ての山鉾の「ちまき」を買ったりしながら、普段通ることのない「通り」を山鉾の地図を片手に行ったり来たりすることである。 続きを読む

ラジオ第51回「おもう」という字について

面・甲骨(面/甲骨3300年前)

今回取り上げる字は「面」。普段「面」という字に「目」があることは意識しないかもしれません。実にうまくまぎれ込んでいますから。でも、「お面・仮面」は顔にかぶるものですから必ず目の部分は開いています。開いた目こそ「お面・仮面」を象徴するところです。三千年以上前の古代中国の人々も顔の形の真ん中に大きな「目」を入れて「面」という字を作りました。 続きを読む