Month: 8月 2016

ラジオ第54回「金」という字について

金・金文

メダルラッシュに沸いたリオデジャネイロオリンピックでしたが、今回はそれに便乗して「金・銀・銅」にまつわる漢字、「」について取り上げたいと思います。 続きを読む

ラジオ第53回「暑い夏」

夏・篆文

夏本番を迎えています。今回は「夏」という字を取り上げてみたいと思います。前回(第52回)「鼻」という字をとりあげました。「鼻」を表す最初の字が「自分」という時の「自」だという話をしたときに、岸田君がその「自」というパーツが入っている字の例として「夏」という字を挙げたんですね。その時、私は「形は似ているけど、ちょっと違うんですね」といって終ってしまった字です。 続きを読む

法金剛院の雲板2

法金剛院雲版

右京区花園にある平安時代末期に待賢門院璋子(しょうし)が建立した「法金剛院(ほうこんごういん)」。前回は礼堂の廊下に掲げてある「雲板」の古代文字「法金剛院」の「法」の字について紹介しました。今回は残りの漢字「金」「剛」「院」の成り立ちについて紹介します。

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法金剛院の雲板1

16法金剛院蓮4

JR嵯峨野線花園駅で下車し、西へ三分ほど歩くと丸太町通りをはさんで北側に小さなお寺「法金剛院(ほうこんごういん)」がある。現在は双ヶ丘(ならびがおか)の山麓にひっそりと建っているが、かつてこの辺りは平安貴族たちの山荘が建ち並ぶ華やかな場所でもあった。 続きを読む