Month: 3月 2015

ラジオ第21回「弓矢の話(1)」

弓・甲骨(弓/甲骨) 矢・甲骨(矢/甲骨)

前回魔除けの力のある「桃の話」をしましたが、今回も魔をよける力のある「弓矢の話」をします。

いうまでもなく弓矢は人や動物を殺傷する力を持つ武器です。古代中国の人びとにとって、それは人を殺す「恐ろしい道具」であるとともに、邪悪なものを追い払うことのできる特別な力をもった「神聖な道具(お守りの道具)」でもありました。 続きを読む

伏見 御香宮神社の石碑

御香宮神社

近鉄「桃山御陵前」で下車して大手筋商店街に通ずる道に出る。坂道になったその道を商店街とは反対側に三分ほど登っていくと、歩道をふさぐように大きな灯篭があり、直ぐ脇に豊臣秀吉が築いた桃山城の大手門を移築したとされる立派な御香宮ごこうのみや神社の表門がある。

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松尾大社の酒壺

松尾大社の酒壺

酒の神様として知られる松尾大社を訪ねたとき、境内の参道わきにある小さな酒造り資料館に置かれてあるこの酒壺を見つけた。この壺の形は酒のもとの字である(ゆう)の古代文字の形にそっくりだった。こんなに大きなものでなかったとしても、このような形の酒を入れる器が酒のもとの字となった。酉が干支の「(とり)」の意味で使われるようになって、「さんずい」を付けた酒の字が新たに作られた。 続きを読む

ラジオ第20回「桃の力」

桃

三月三日は「桃の節句」。女の子の健やかな成長を願うこの日に桃の花を飾るのは、桃が華やかで美しい花だからということもありますが、それ以上に昔から桃には魔をよける力があると信じられてきたからです。 続きを読む

ラジオ第19回「鬼の話」

鬼・甲骨

今回は「鬼」の字の話をしたいと思います。

京都は鬼がよく出る街で、酒呑童子の「鬼退治」は有名ですが、平安時代には月に一度、大勢の鬼たちが京の夜の街を闊歩する「百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)」という日があったそうです。 続きを読む