酒の神様として知られる松尾大社を訪ねたとき、境内の参道わきにある小さな酒造り資料館に置かれてあるこの酒壺を見つけた。この壺の形は酒のもとの字である酉の古代文字の形にそっくりだった。こんなに大きなものでなかったとしても、このような形の酒を入れる器が酒のもとの字となった。酉が干支の「酉」の意味で使われるようになって、「さんずい」を付けた酒の字が新たに作られた。 続きを読む
酒の神様として知られる松尾大社を訪ねたとき、境内の参道わきにある小さな酒造り資料館に置かれてあるこの酒壺を見つけた。この壺の形は酒のもとの字である酉の古代文字の形にそっくりだった。こんなに大きなものでなかったとしても、このような形の酒を入れる器が酒のもとの字となった。酉が干支の「酉」の意味で使われるようになって、「さんずい」を付けた酒の字が新たに作られた。 続きを読む
天神川通りを太秦から北に向かって五分ほど車を走らせると五叉路の交差点にぶつかる。福王子である。西に直角に曲がれば嵯峨広沢の池へ、北西に道をとれば紅葉で有名な高雄へと続く。北へ上がれば宇多野小学校。東へ行けば仁和寺・竜安寺へと続く道である。その分岐した交差点に面して福王子神社はある。 続きを読む
北大路堀川東南角にある京菓子「游月」の栗子餅である。器の包み紙にデザイン化された篆書体の文字が描かれている。なんともかわいらしい文字である。丸い器の中には、小さな白玉団子のような餅が三つ、その周りを栗あんが包んでいる。甘さ抑えめの栗あんが餅と絡み、お茶と一緒にいただけば、小さな秋の恵みが口いっぱいにひろがる一品である。 続きを読む
中京区六角麩屋町の街角にこの石灯籠は立っている。見るからにすらっとした灯籠である。余分な飾りがない。写真ではわかりづらいが、四つ辻の角にあたる後ろの塀はここで少し凹み、わざわざ石灯籠を置くスペースが確保されている。 続きを読む
西陣の静かな街中にひときわ目につく町屋があった。百年は超えるであろうその町屋の風情をさらに高めているのは、庇の上のこれまたしぶい街燈である。時間の中をくぐりぬけてきたものだけが持つ風格さえ漂わせている。その街燈に篆書体で「帯屋」と書かれていた。 続きを読む
河原町御池「京都ホテルオークラ」の北側の細い筋(押小路通)を東へ入ると創作中華「一之船入」がある。
「一之船入」とは、かつて高瀬川を往来した高瀬舟の京都での出発点であり終着点でもある船着き場のことだ。 続きを読む
古風な白い建物の一階と二階の間の外壁にこの文字は掲げられている。しかも、この文字はアーケード越しの隙間から顔を上げないと見えない。場所は三条寺町上ル西側、鳩居堂のすぐ南。仏教書専門店「其中堂」の看板である。 続きを読む
鴨川を渡って四条通りを東へ歩くと突き当たりにあざやかな朱色の門が見えてくる。八坂神社の西楼門である。門前の石段を登って境内へ入り、木陰の参道を曲がると黒い建物が右手に 見える。その入り口にこの表札は架かっている。社務所といえば古くて小さな木造の建物を想像させるが、意外にもこの社務所は真新しい立派な会館である。 続きを読む
北野の天神さんのご本殿の北東、東門を入った北側の鳥居の上に「竈社」の扁額が揚げられている。古くから台所の守り神、火の神として祀られてき た小さな神社の、その古色然とした額は側にある梅の古木に負けぬ味わいがある。いつごろ掲げられた額か定かではないが、奥の「一の鳥居」はあの明智光秀が寄進したものとされ裏側に明智の銘も彫られている。 続きを読む
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